メルレの確定申告、やり方がわからない人へ。スマホで簡単5ステップ解説

メルレの確定申告は意外と簡単!基本知識から始めよう

メルレで収入を得ている方の中には、「確定申告をしなければいけないのは分かっているけど、やり方が全く分からない」という方が多くいます。税金の知識がなくても、スマートフォンさえあれば簡単に確定申告ができる時代になりました。この記事では、初心者でも迷わずに確定申告を完了できるよう、丁寧に解説していきます。

なお、税金に関する内容はあくまでも一般論であり、個別の状況については必ず税理士や会計士などの専門家に相談することをおすすめします。

まず確定申告とは、1年間(1月1日から12月31日)の所得を計算し、納めるべき税金を申告する手続きのことです。メルレの収入は「雑所得」または「事業所得」として申告します。会社員の方は年末調整がありますが、メルレの副業収入は年末調整では処理されないため、自分で確定申告する必要があります。

確定申告が必要かどうかの判断基準は簡単です。会社員やパートの方は、メルレの所得(収入から経費を引いた金額)が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。専業主婦や無職の方は、所得が48万円を超えたら必要になります。

申告時期は毎年2月16日から3月15日までです。この期間を過ぎても申告はできますが、ペナルティが発生する可能性があるため、期限内に申告することが大切です。

スマートフォンでの確定申告は、2019年から本格的に始まったサービスで、年々使いやすくなっています。パソコンがなくても、スマホ一つで申告が完了するため、メルレをしている方には特に便利なシステムです。

ステップ1:申告に必要な書類と情報を準備する

確定申告を始める前に、必要な書類と情報を準備することが重要です。準備が整っていれば、スムーズに申告作業を進められます。

▼収入に関する書類

メルレの収入を証明する書類として、以下のものを準備します。

各メルレサイトから発行される支払調書や年間取引報告書を用意します。多くのサイトでは、1月下旬から2月上旬に前年分の支払調書をダウンロードできるようになります。サイトのマイページから確認してみましょう。

支払調書が発行されない場合は、銀行口座の入金履歴から収入を集計します。通帳のコピーや、ネットバンキングの取引明細をプリントアウトまたはスクリーンショットで保存しておきます。

複数のメルレサイトで活動している場合は、すべてのサイトの収入を合計する必要があります。エクセルやメモアプリで一覧表を作成しておくと便利です。

▼経費に関する書類

メルレ活動に必要な支出の領収書やレシートを整理します。経費として認められる主なものは以下の通りです。

・通信費(スマホ代、インターネット料金)の明細
・パソコンやスマートフォンの購入レシート
・ウェブカメラ、マイク、照明器具などの機材購入レシート
・化粧品、衣装の購入レシート
・撮影用の背景や小物の購入レシート

これらの領収書は、日付順に整理してファイリングしておきます。デジタル保存する場合は、鮮明な画像で保存し、バックアップも取っておきましょう。

▼その他の必要書類

給与所得がある方は、会社から受け取った源泉徴収票が必要です。これは通常、年末から1月にかけて配布されます。

マイナンバーカードまたは通知カードと、本人確認書類(運転免許証など)も準備します。e-Taxを利用する場合は、マイナンバーカードが特に重要になります。

控除を受ける場合は、それぞれの証明書も必要です。生命保険料控除証明書、医療費の領収書、ふるさと納税の受領証明書などを用意します。

ステップ2:スマホでe-Taxの初期設定を行う

スマートフォンで確定申告をする最も簡単な方法は、e-Taxを利用することです。初めての方でも、順を追って設定すれば難しくありません。

▼マイナポータルアプリのインストール

まず、スマートフォンに「マイナポータル」アプリをインストールします。iPhoneの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playストアから無料でダウンロードできます。

アプリを起動し、マイナンバーカードを使って初期設定を行います。カードの読み取りは、スマホの背面にカードを当てて行います。機種によって読み取り位置が異なるので、うまくいかない場合は位置を調整してみてください。

4桁の暗証番号(利用者証明用電子証明書パスワード)を入力し、本人確認を完了させます。この暗証番号は、マイナンバーカード受け取り時に設定したものです。

▼e-Taxの利用開始手続き

マイナポータルから「もっとつながる」機能を使って、e-Taxと連携します。初めて利用する場合は、利用者識別番号の取得が必要です。

画面の指示に従って、氏名、住所、生年月日などの基本情報を入力します。メールアドレスも登録しておくと、申告完了の通知などを受け取れて便利です。

設定が完了すると、16桁の利用者識別番号が発行されます。この番号は重要なので、必ずメモを取るか、スクリーンショットで保存しておきましょう。

▼国税庁の確定申告書等作成コーナーへアクセス

スマホのブラウザから「確定申告書等作成コーナー」で検索し、国税庁のサイトにアクセスします。または、マイナポータルアプリから直接アクセスすることも可能です。

「作成開始」をタップし、「スマートフォンで申告書を作成する」を選択します。マイナンバーカード方式でログインすることで、より簡単に申告書を作成できます。

ステップ3:収入と経費を正確に入力する

いよいよ実際の申告書作成に入ります。メルレの収入と経費を正確に入力することが、適切な納税額を計算するために重要です。

▼収入金額の入力

「収入金額・所得金額の入力」画面で、「雑所得」の「その他」を選択します。メルレの収入は通常、雑所得として申告します。

「収入金額」の欄に、1年間のメルレ収入の合計額を入力します。複数のサイトからの収入がある場合は、すべて合算した金額を入力します。

「必要経費」の欄に、メルレ活動にかかった経費の合計額を入力します。ここで入力する経費によって、実際の所得額が決まります。

▼経費の計算方法

経費の計算では、メルレ活動に直接関係する支出のみを計上します。プライベートでも使用するものは、使用割合に応じて按分計算が必要です。

例えば、スマートフォンの通信費が月1万円で、メルレ活動での使用が全体の50%程度の場合、月5,000円(年間6万円)を経費として計上します。

家賃や光熱費も、自宅の一部をメルレ活動の作業場所として使用している場合は、その割合に応じて経費計上できます。3LDKの1室を専用で使っている場合は、家賃の3分の1程度を経費にできる可能性があります。

▼源泉徴収税額の入力

一部のメルレサイトでは、報酬から源泉徴収(税金の前払い)をしている場合があります。支払調書に「源泉徴収税額」の記載がある場合は、その金額も入力します。

源泉徴収されている場合、実際の税額との差額が還付される可能性があります。忘れずに入力することで、払いすぎた税金を取り戻せます。

ステップ4:各種控除を適用して税額を減らす

メルレの所得以外にも、様々な控除を適用することで、最終的な税額を減らすことができます。

▼基礎控除

基礎控除は、すべての納税者に認められる控除で、所得が2,400万円以下の場合は48万円が控除されます。これは自動的に適用されるので、特別な手続きは不要です。

▼社会保険料控除

国民健康保険料や国民年金保険料を支払っている場合は、その全額が控除対象になります。支払った金額を正確に入力しましょう。

会社員の方で、給与から社会保険料が天引きされている場合は、源泉徴収票に記載されている金額が自動的に反映されます。

▼その他の控除

生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除、寄附金控除(ふるさと納税)など、該当するものがあれば入力します。

医療費控除は、年間の医療費が10万円を超えた場合に適用できます。メルレ活動とは直接関係ありませんが、適用できれば税金を減らせます。

ふるさと納税をした場合は、寄附金控除として申告します。ワンストップ特例を申請していても、確定申告をする場合は改めて申告が必要です。

ステップ5:申告書の送信と納税を完了させる

すべての入力が完了したら、最終確認をして申告書を送信します。

▼住民税の徴収方法を選択

最も重要なのは、住民税の徴収方法の選択です。会社にメルレの副業を知られたくない場合は、必ず「自分で納付」を選択します。

この選択により、メルレ所得に対する住民税は、会社の給与から天引きされず、自宅に納付書が送られてきます。

▼最終確認と送信

入力内容を最終確認します。特に以下の点を重点的にチェックしましょう。

・収入金額と経費の計算が正確か
・源泉徴収税額の入力漏れがないか
・各種控除の入力が正しいか
・住民税を「自分で納付」にしているか

問題がなければ、「送信」ボタンをタップします。マイナンバーカードの電子署名用パスワード(6〜16桁の英数字)を入力し、電子署名を行います。

送信が完了すると、受信通知が表示されます。この画面は必ずスクリーンショットで保存しておきましょう。

▼納税または還付の手続き

申告の結果、納税が必要な場合は、3月15日までに納付する必要があります。納付方法は以下から選べます。

・振替納税(口座引き落とし):4月下旬に自動引き落とし
・クレジットカード納付:手数料がかかるが、ポイントが貯まる
・コンビニ納付:30万円以下の場合に利用可能
・銀行窓口での納付:確実だが手間がかかる

還付がある場合は、申告書に記載した口座に振り込まれます。通常、申告から1〜2ヶ月程度で振り込まれます。

▼申告後の確認事項

申告完了後、以下の確認を行います。

市区町村の税務課に連絡し、メルレ所得分の住民税が普通徴収になっているか確認します。これは会社バレを防ぐために非常に重要です。

e-Taxのメッセージボックスを定期的に確認します。税務署からの連絡がある場合は、ここに届きます。

申告書の控えをダウンロードし、安全な場所に保管します。将来の参考や、税務調査の際に必要になります。

メルレの確定申告は、一見難しそうに見えますが、スマートフォンを使えば意外と簡単に完了できます。この5つのステップを順番に進めていけば、初心者でも確実に申告を終えることができます。

分からないことがあれば、税務署の電話相談センターや、市区町村の税務相談を利用しましょう。また、不安な場合は税理士に相談することも検討してください。正しい申告を行うことで、安心してメルレ活動を続けることができます。